4/19(金)
今朝、一番驚いたこと!
朝6時過ぎ、母の部屋を覗いたら・・・
母が、介護用の使い捨てビニール手袋を左手にはめていた。
母は、四肢麻痺で、特に右手は硬縮してグーをしたまま
動かせない。右腕も動かない。右は全滅・・・の感あり。
左指は握ることができるが、中指が他の指と同じ動作が
できないので、なにかを握る時も中指だけ握ってない。
フォークやベッドの柵を握るときも中指だけ下から通し
たりしている。中指だけどう握っていいか分からないみ
たいだ。
左手を広げるとき、親指が人差し指にくっついてら離れ
ない。親指は横には広げられなくて、前に押すことはで
きる。とにかく、すっごい力で握るので、こちらは痛い。
優しく握るという力加減が全然わからなくなっている。
そういう人が・・・今朝は・・・
ビニール手袋を左手にはめている!
え、なんで? なんで??
どこにビニール手袋があったの?
どうやってはめたの?
目だって緑内障があるので、見えているんだか、見えて
ないんだか、見えてない部分がどのあたりなのか・・・
全然定かではない。
夫に聞いた。
「お母さんにビニール手袋、はめさせてあげたの?」
「うんにゃ」
「ってことは、一人ではめたの・・・信じられん」
「どれどれ」
「夜通しやっていたんじゃないの? それにしても
どうやってはめたんだろうね。ちゃんと5本指に入っ
ているね~」
皆さま、考えてみてください。
あまりに不思議だったので、撮影しました。
両手が使える人ではないのに・・・。
それにしても・・・この手袋どこにあったのでしょう?
私が前夜に片付け忘れていたのでしょうね、この箱。
母は、異食(いしょく)がたまにあるので、ものを母
の周りに置かないようにしているが・・・
前夜、眠たくてしかたない私は、たぶん、母の届くと
ころに置いてしまったのでしょうね。
それにしても、夜通し?少し明るくなってから?手袋
を一生懸命はめたのでしょうか・・・。
いや~
ホントに良い(自分)リハビリをしましたね~!
というわけで、今度は試しに掛け布団の上に、ビニール
手袋をわざと乗せておいた。
今日一日これで遊んでいてね。
再度やってもらうと思ったが、どんなに時間がかかっても
そのビニール手袋をはめることはなかった。
夕方、どうやっているか判明。
なんと、口を使っていた。
でも、もしかしたら、ビニール手袋を食べようとして
いたのかもしれない。全然指を入れようとはしない。
ビニール手袋を左手で握ってる。
いったいどうしたいのか・・・自分でも分からないの
かな。
ま、介護家族は、本人が「左手を動かす自分リハビリ
を(時間をかけて)やってくれてる」と思えばいいの
かも・・・。
手袋とのお遊びにも疲れて・・・寝ている。
だから、手袋をはめられたこと自体、今の母の状態では
「奇跡」みたいなことなのですよ。