◆訪問マッサージ
きりんの家の和室に、朝から訪問マッサージか訪問リハビリ
の施術師さんが来て、利用者さんの体をほぐしていた。
ズッコケはその施術師さんに聞いてみた。
「スミマセン、それは訪問リハビリですか?訪問マッサージ
ですか」
「マッサージです」
「20分やるのですか?40分ですか?」
「20~25分やってます」
「事業所はどちらの場所にあるのですか?」
「東浦和(ひがしうらわ)です」
「そんなに遠くからいらしてるんですか」
「私たちの事業所は越谷(こしがや)やさいたま市を回ります」
「あの~ 大宮の方は回らないですか?」
「行ってますよ」
「大宮の北のほうだと、どこらへんまで回ってますか?」
「そうですね、植竹町(うえたけちょう)の方まで行きます」
「そうですか。まさか国道17号しか通らないというのではない
ですよね、あんなに渋滞する道を通ることはしないですよね」
「ボクは脇道を行きます」
「そうですか、抜け道をご存じなんですね。ここの看護師さんは
脇道を教えても返って何がなんだかさっぱり分からなくなる・・・
と国道通ってくるんです。だからいつも渋滞に巻き込まれてしまう」
「そうですか」
「植竹町まで行かれてるんでしたら、うちにも来てもらえそうで
すね、もしよろしければ事業所のお名前とか、教えていただけま
せんか」
「これを利用するには医師の同意書が必要ですよ」
「医師はいつでも同意書を書きますって言ってくれてます」
「今日は毎月発行している小冊子を持ってきてるので、これをご
覧になってください。連絡先はこちらです」
「はい。ありがとうございます。参考にさせていただきます]
「で、このかたの施術はきりんの家に来てから始めたのですか?
それともご自宅にいた頃から訪問なさっていたのですか?」
「ご自宅にいた時から訪問マッサージに行ってました」
「そうですか、じゃあ馴染みなんですね。きりんの家でも継続し
てやってあげてるってことなんですね」
「はい」
「ありがとうございます。参考になりました」