日付の順番、逆です。すみません。
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1月15日(土) 朝日新聞の「読書」コーナーより
『認知症世界の歩き方』 筧(かけい)裕介(著)
(認知症)本人の視点で困り事を学ぶ
その中、朝日新聞のおススメの一部をそのまま載せます。
(脳科学者 恩蔵絢子 おんぞうあやこ さんの論評)の
一部をそのまま載せます。
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当事者からの「こんな所を知ってほしい」という気持ちが、
ユーモアを持って描かれる。
例えば、「目に見えないものを頭の中で想像できない」た
めに困ること→「冷蔵庫の扉を閉めた途端に中身がわから
なくなる」、
「細かい色の差異を識別できない」ために困ること→
「トイレの床も便器も白いと、どこに座ってよいのかわか
らない」など気持ちが紹介されている。
私の母も認知症と診断されて6年だ。生活に楽しみを作ろ
うと、旅行したせっかくのホテルで、母はトイレが難しか
った。
当事者の視点がわかれば、工夫もできる。「認知症の課題
解決は、デザイナーの仕事だ」という筧(かけい)さんの
言葉が印象的だった。「認知症にはなりたくない」と予防
法や治療法だけを考えるのではなく、受け入れ、暮らしや
すくする方法を考えることも必要だ。
人間は、何か問題があるとき、工夫の仕方がわからないと、
いら立ち、拒絶するものである。恐怖や絶望感でなく、た
だ「どうしたの?」と労(いたわ)る気持ちを持てるよう
に、この本は作られたのだと思う。
恩蔵絢子 (おんぞうあやこ、脳科学者)
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