5/6 母の体調、ちょっと変

 

5/5 夜 

毎日やってること、夕食の前に、車いすに乗せ洗面

所に連れていき、手をごしごし洗ってやる。

 

ティルト式リクライニング車いす(つまり簡易式の

車いすではなく、寝たきりの人用の車いす)なので、

決して広くない(わが家の)廊下や洗面所だと、通

るのもやっとだ。

狭い洗面所の入口から、やっとのことで車いすを入

れる。そこに私が通れるすきまがない。

あっちぶつけ、こっちぶつけ・・・をして洗面所に

到達するので、低い壁は車いすの足の方で、高い所

は押す人が持つ車いすの取っ手でぶつけている=壁

のなまきず?が絶えない・・・。

母が生きてるうちはリフォームはできないな~。

きれいにしても、どうせぶつける。

この家は車いす用にはできてない。設計が悪い。

マンションの各部屋のドアも、引き戸の方がよいの

ではないか・・・とつくづく思う。

 

さて、車いすを洗面所に入れたら、私が通れるすきま

は無し。一回りして台所側からでないと、私は母の世

話(や作業)ができない。

マンションで洗面所に2ケ所、ドアがある方が珍しい

のではなかろうか。孫が来ると、洗面所も部屋もぐる

ぐる走り回って遊んでいる。

 

さて、その洗面所で母の手を綺麗に洗ったあと、うが

いを何回も何回もやってもらい、目やにがくっつかな

いように、コップの水を(うがい同様の要領で)眉間

から流す。ちょっと荒療治?だけど、洗面所に平行に

しか車いすを並べられないので、そうする。

3月は、眼科に連れていきたかったほど、母の目やに

がくっついていた。今は眼科も行くのが怖い。家で治

すしかない。まずは目と目の周りの清潔を保つこと。

眉間からコップのお水をちょろちょろ流すことによっ

て、顔や目の汚れが落ち、少しずつ良くなった。

訪問医にはアレルギーの目薬を処方してもらった。

 

5/5

母、しっかり夕食を食べた。びっくりするほどよく

食べた。寝たきりの人でも、歯が30本もあるとなん

でも食べられていいな~と感心するほど食べた。

ただ・・・最後だけ・・・ちょっとへん。

のどがごろごろ、がらがら、ぐるぐる言い出した。

なんだか・・・急に

飲み込み方を忘れた(みたい)。

のどの奥の方で、うがい(らしき)音がする。

 

「ウン!って咳払いして、飲んでしまいなさい」

ごろごろごろごろ ぐるぐるぐる がらがらがら

「汚いな~、ゴックンって飲んじゃいなさい」

 

時々ある。急に飲み方を忘れる。

そのうち「ぐるぢー!」みたいな表情になった。

 

「吐きたい?」・・・(私)

車いすに座っている母が、どんどん前かがみになっ

てきた。ほんの何ccか、吐き出した。

 

「じゃあ、もう横になろうね」

ベッドに寝かせて横を向かせて、吐いてもいいように

ビニールシートと洗面器を置いた。(その後、吐きは

しなかった)

 

このところほぼ毎日、市販の浣腸したら、数時間後、

または翌朝までに、びっくりするような健康な便が

出てくる。今日はハッサク、今日は夏みかんのよう

に・・・。

その日は、食べ過ぎてお腹がいっぱいになっている

のに、まだまだ口を開けるから、まだ食べたいんだ

な・・・と(私が)勘違いして食べさせてしまった。

単なる食べ過ぎか?

 

母、顔色が蒼くなってきた。

でも・・・ついさっきまで食べられた人だからな~。

これまでもたくさん修羅場があった。

今回は命に関わることではなさそうだ。そんなに心配

しなくてもいいと思うよ。浣腸して便が出たら治るよ

と自問自答する。

 

タイマーを手元に置き、30分おきに母の部屋へ見に

行くことにした。

口をパカッと開けて寝ている。(笑)

大丈夫だね。

いつもなら噛んでもいいや・・・と友人が作った布

マスクをつけてあげてるけど、今日は顔色を見たい

のでマスクはつけなかった。

午後10時半くらいまで30分毎に何回か見に行ったけ

ど、毎回、口をパカーッと開けて何の悩みもなさそ

うに寝ている。大丈夫だね。

その後は私も寝てしまった。

 

◆5/6(水)

朝一に母の部屋を開けたら、ぷんぷん悪臭がしたの

で、ああ、きっといい便が出たのだろう・・・と思った。

大丈夫だね。生きてる。

まだ、こちらが本調子でない(=あたまボーの状態)

なので、再度横になって寝た。

 

9:15  38.6度

大きな、健康な便が出ていた。お見事!(毎日!)

排泄介助のときに母の足を持ったら熱いので、なに

かの間違いかと思った。おでこはそんなに熱くない。

再度測ったら、38.4度

な~んだ、熱があるんだ。

 

そういえば、昨日の朝も昼も暑かったようで、母、

何度もふとんを蹴飛ばした。行儀、悪いな~。

そんなに暑いなら・・・とタオルケットを掛けてあげた。

夕方、咳がこんこんと聞こえた。ほんの数回。

 

5/6  朝9時頃・・・母、まだ眠たそうだった。

綺麗な白い目やにがくっついていた。

水分摂ったら、また浣腸してみよう。便がいっぱい

溜まっているのかもしれない。

 

病院に入院しているときに使った吸い飲み?(正式

名を知らない)はすぐに出るので、それに水を入れ

最初150cc飲ませた。やはり体が熱いからか貪欲に

欲しがった。

 

◆笑い話

そのあと梅干しを1個食べさせ、ティシュを取りに

行ってる超!短い間に・・・不思議なことが起きた。

「お母さん、種は?」

「ないよ」

「梅干しだよ、種はどこ?」

「ないよ」

「ないわけない。口を開けてみせて」

「・・・」

「開けて、種はどこ? 」

「・・・」

「種は? 梅干しの種、どこにあるの?」

 

ティシュを取りに行ったのはほんの一瞬だよ。

母の枕元の周辺、あちこち探した。

「お母さん、種はどこ?」

「ない」

飲んだの?」

「うん」

「うそー!」

 

これまでにも、後日、乾ききった種がとんでもないと

ころから出てきたことがある。

でも、今日は種を飲んだってかい?認知症の母の言う

ことは信じられないしな~。

飲めたら飲めたで、のどに詰まってない様子なので、

まいいか。ほんとかな~、たぶんウソだろうな~。

 

水をあと50cc飲ませた。

今日は水をしっかり飲めてるから、のどの詰まりは

ない様子。再度、浣腸をする。

 

9:55  夫が「お義母さん、梅干しの種を口の中で

転がしてるよ」・・・と。

「キャー]

 

わたくし、早速、ティシュをもって母の口を開けさせ、

種を取ろうとした。

そうしたら!

母、一生懸命、梅干しの種を死守した!

 

38.6度の高熱のある人が・・・梅干しの種を私に隠し、

死守していたってことは、元気ってことよね。

心配ご無用。

 

母と戦って、母の口から梅干しの種を取り出した。

私の勝ちー! いったい何の戦いじゃ?

 

次に行ったら、母、まだ口をくちゃくちゃさせていた。

口を開けさせたら、今度はティシュをくちゃくちゃ噛

んでいた。いや~ 懲りない女だな~。

 

10時過ぎ、

訪問看護師のHさんよりタイムリーにTELあり

「足が熱いというのは、足に蜂窩織炎(ほうかしきえん)

がないか、見てみて。ひつじさんの場合、以前そういう

ことがあったから」

 

 

9:15   38.6度 → 38.4

9:30  浣腸

12:00  37.4  下がったね

15:30  37.5  またまた健康な便が出た

水分200ccと、種をとった梅干しを与える

 

19:00  36.7度  夕食を普通に食べた

22:30  36.0度  下がりました

 

夫曰く

「38.6もあるのに、あれだけ元気だもん。梅干しの種を

出せって言っても出さない。十分に、元気な証拠だよ。

なーんも心配いらないよ」