介護が始まりそうになったら、だん・だんへ

突然「介護」が始まってしまった場合、または介護に突入しそうになった場合のご家族の戸惑いは大変なものです。

区役所へ行ったらドサッと資料をくれて説明してくれても、その説明は頭上を飛んでいきます。何も残りません。なんのことやらチンプンカンプン。相手は一生懸命説明した(つもり)です。

でも、こちらは・・・

ケアマネ? ソーシャルワーカー? なにそれ?

要支援だと地域包括? 居宅だとケアマネ? なにそれ?

私がそうでした。

ドサッと資料をもらってきて、1回説明聞いても分からないんです。2回説明聞いても分からないんです。

そんな時はケアラーズカフェ「だん・だん」へ資料ごと持ってきて「これはどういうことですか?どういう意味ですか?」と聞きにいらしてください。

高齢介護課の窓口でも、地域包括支援センターの窓口や電話でも教えてくれるかもしれませんが、介護に関わるお仕事をしてない方は最初は相手が何を言ってるか全然分からないものなんです。それぐらい分かりづらいものなんです。何を質問してよいかもわかりません。

この資料を見て私はどうすればいいの?どうやって病院のソーシャルワーカーや、施設の相談員さん、地域包括の人と関わればいいの?とお思いになったら、まずは「だん・だん」に高齢介護課からもらった資料を持って来て、聞いてみてください。

少しずつ意味が分かるようになったら、今後、地域包括に、あるいは病院に、施設に、事業所に、高齢介護課に、どういう質問をすればよいかが少しずつ分かってきます。

要介護認定はどのように行われるか

最初は何を質問してよいかも分からない状態なのが普通なのだと思います。

いろいろな回答がネットにも載っていますが、ご自分またはご家族の立場で、「だん・だん」になにこれ?と質問に来てみてください。

だいたいの様子が分かったら、ああ、こういうことを言っていたんだなとか、さらに質問したいことが出てくるかもしれません。「だん・だん」ではこういう話を聞いたけど、うちの場合はちょっと違っていた・・・とか違いが分かってきます。

ケアマネさんを変えたい時にも、とげのないような言い方はないか・・・ケアラーズカフェ「だん・だん」に聞きに来てください。ご一緒に穏やかな言い方を考えていきましょう。(在宅の場合は)ケアマネさんや、(施設入所の場合は)施設の相談員さんと仲良くしていた方がよいですからね。

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今、私の身の回りには、介護に突入しそうな人がぱらぱら増えました。

同じマンションだし、長年の友人だし、私の親の(10年間の)介護の時にたくさん助けていただいた御恩もあるので、「来てー!」と言われれば夜でも30分くらいお邪魔して説明してます。友人の家だからできます。

最初はたくさんの資料を前にして、昔の私と同じく、これはこう、あれはこう、と説明しても何も残らない=理解してない様子でした。そのうちだんだん分かってきたみたいで、途中から「あ、そう、そうだったの。今までそういうことを話してくれてたのね。やっと少し意味が分かってきた」と言ってくれる時が来ます。

病院から次のステップ=直接施設に入るとき、

病院から次のステップ=在宅に戻るとき、は違うんですよね。

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このスタッフブログをご覧の皆さまとは、(毎週)水曜日、あるいは第二金曜日の10時~13時しかお話できませんが、敷居は高くないので、その時にどうぞいらしてください。

今後、病院の主治医や看護師さん、ソーシャルワーカーさんにどう話していいのか、何を質問していいのか、その次のステップ、施設に入る時、在宅で見たい時、利用する事業所のかたとどう関わっていけばいいのか、簡単なヒントになることはケアラーズカフェ「だん・だん」で予習できるのではないかな・・・と思います。

介護に関わるお仕事をされてないかたは、突然介護が始まりそうな時にまず、ケアラーズカフェだん・だんをご利用ください。戸惑いがちょっと減るかもしれません。

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私たちの「だん・だん」は今年で13年目ですが、昔は介護施設のスタッフさんも見えていました。

自分が理想としている介護が今の事業所にいるとできない・・・という悩みでした。時間に追われ忙しいばっかりで、高齢の利用者さんとゆっくりお話ができない・・・など。

何回かお見えになって、もうお見えにならないのは、新しい職場=少しでも理想に近い職場を見つけたのでしょうね。それはそれでよいことですね。

私たちは介護のプロではないので、(スタッフの中には介護のプロもいるけれど)、ここではお話を聞くことしかできません。

事業所にお勤めでも理想の介護にほど遠い・・・と思っていらっしゃる人が実際にいるんだ・・・ということを、私たちはただ聞くことしかできません。

胸のうちを話してくださって少しだけ気が楽になってお帰りくださったかなと思います。

 

介護者さんや、介護に突入しそうなかた、遠くの親を気にかけているかた(そういうかたもケアをしているかたと言えます)、介護に関心のあるかた、介護をなりわいとしている方のちょっとホッとできる場所になればいいな~と思って、スタッフ一同頑張っています。

今後もよろしくお願いします。

山梟(やまふくろう)さん撮影のニッコウキスゲ