1/30 母のおしゃぶり その3

 

笑い話になってしまうけれど、いたちごっこ、

やってます。

夜だけ、(100円均一で探したあるもので)母

の左腕を縛ってみました。3日間だけすべての

ものが唾液でびっちょり濡れることなく、洗濯

ものが増えることなく、平和に済みましたが、

その翌日からは母の力が強くて、力づくで攻め

たと見えて、あっけなくそのある物は壊れてし

まいました。(笑) 母の勝ちー!

だめでしたー。

 

毛布を半分に切るか、赤ちゃん用の毛布を与えて

食べさせておけばいいじゃない・・・という発想

も頂きました。どうせ言っても、本人わからない

んだから、舐めない、噛まない選択肢を諦めて、

舐めてもいい、噛んでもいい・・・と思った方が

いいのでは? 阻止するだけ無駄だよ・・・と。

 

えー、ますますこちらのストレス溜まりそう。

与えたものだけをなめるかしら? ただそれだけ

で済むかしら?という心配があります。

 

たとえば、ファスナーの話。

色が変わっているのがお分かになるでしょうか。

もうすぐ、画像載せます。

これは、母の掛布団カバーのファスナー、

母のおしゃぶり&噛み噛みの被害に合わなかったファスナーです

 

下は、同じ掛布団の、被害に合ったファスナーです。

たった一回の被害で、このようになりました。

これは、洗濯後の清潔な掛布団カバーです。

このファスナーを含む掛布団カバーの周辺広範囲と、

その下の掛布団のかなりの範囲が被害に合い、天気

予報雨とか雪とか言われている日に、びっちょり唾

液で濡れました。布団は洗濯できません・・・。

 

この掛布団カバーには・・・ひもがありません。

(夜中に噛み噛みしていたひもみたいなものがあり

ましたが、このことだったんだなぁ、と後日判明)

ファスナーの色が変わっています。色が落ちていま

す。さらに、金具(というか、ブラスチック?の部

品)もありません。

つまり、この部分、暇にまかせて、母は食べていた

ことになります。

 

これでお腹が痛くならないのは、不思議なのですが

便が2~3日緩かったのは、このためか、長芋を毎日

食べていたからかが・・・はっきり見分けがつかない

のです。

NHKがってんを見て、便秘を予防するための方策=長

芋を毎日100g(すったり、煮たり、酢の物にしたりし

て)食べさせていた時期と、これを噛み噛みしている時

期がちょうど同じなので、どちらが便を緩めているのか、

わからないのです、

ま、とにかく、少し動く左手を自由にさせていると、

夜中に、このように手当たり次第、左手で引き寄せ

て、口に入れてしまうことになりそうです。

 

やはり、寝ている間は、左手が口に当たらないよう

に対策を取る必要があります。

というわけで、今のところ、母といたちごっこやっ

てます。これだ!という方法がまだ見つかりません。

試行錯誤しています。

 

夫などは、かわいそうと思って緩めるのが失敗の元、

夜だけでも噛み噛みさせたくなければ、しっかり縛

ってあげなくちゃだめだよ・・・と。

 

(一回の噛み噛みで、ぼろぼろになった手拭きタオル。

これも朝びっちょり濡れているのを見つけて、洗濯した

もの。歯が30本もある人が夜中じゅう噛むとこうなる)

 

昼夜逆転しないように、昼間、できるだけ限界まで

起こしておくこともやってます。朝7時~7時半の

間に排泄介助を終え、車いすに乗せます。

日当たりがいい時は車いすに座って、こっくりこっ

くり寝ていることもありますが、とにかく車いすに

座ってもらう。

午後2~4時とか5時くらいまで昼寝。

午後5時頃、すごいいびきかいてますが、無理やり

起こします。

車いすに乗せます。私たちが夕食を終えてから、母

の夕食。しばらくして、歯を時間をかけて丁寧に丁

寧に磨いてから、午後9~10時頃、もう限界みた

いな頃にベッドへ移乗。

限界なので、寝ます。

いえ、ころっと寝るときと、全然限界そうでもなく、

目を覚ましているときもあります。悪いけど、左腕

を縛ります。

それでも、ちょっとかわいそうと思うので、緩めて

しばったりしてると、敵(あはは、=母)は見事に

すりぬけて、ひもから離れています。

成功したり、失敗したり・・・

対策をとってるというか、ほとんど遊ばれているよう

な感じです、

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さて、母が、私の仕事を増やさなくても、以下の食

事に費やす時間と、排泄全介助は普通にあります。

施設ではこれだけ時間をかける食事はNGでしょう

が、自宅では一人に費やすことができます。

施設では時間をかけていたら、ほかの仕事ができま

せんから。

 

母以外の家族(私も含め)がご飯を食べたのち、母

にご飯を食べさせたり、歯磨きします。

これを、母優先にしたら、ほかの家族も自分も、母

に腹が立つので、自分たち優先にしました。その方

が、家族のストレスが減ります。(自分たち優先に

したら、夫に気を遣うことも減ります)

 

母は歯が30本あるので刻み食も流動食も必要ないけ

ど、(四肢麻痺のため手が使えないので)食事も全

介助なので、飲み込みをじっと見ながら食事を与え

ます。35分くらいかかります。

その後、歯磨きに10~15分かかります。(忙しい時

の朝は歯磨きを省いて、うがいだけの時もあります)

とにかく口腔内の衛生だけは、できるだけ気をつけて

います。(私のこだわりなんですけどね)

 

食事と口の中の衛生で、朝夕合計2時間はしっかりか

かります。

(寝たきりなので、一日に二食にしています)

私の負担を減らすため。

寝たきりなので、三食食べさせなくてもいいと・・・

私は思っています。介護者は私一人なので、そんなに

母優先の介護ばかりやってられませんの。

 

ご飯が足りないとか、栄養が足りないってことはない

ので、暇ですることがない時、母は無意識に何かを噛

んでいるのかもしれません。

赤ちゃんと一緒かな。赤ちゃんがやるのは可愛いけど。

 

体の大きな・・・というか、ほんとは背の高い母がや

ってるのは、うーん、娘としては複雑。

 

きっと施設のスタッフは指しゃぶりしている人や、気

が狂ったように執拗に噛み噛みしている人を見ても、

平気なんだと思います。(あの人、噛み噛みしてるの

で静かです・・・と思っているかもしれません)

 

私も・・・早く諦めた方がいいのかもしれません。

やめさせようと思う方が、無意味かもしれません。

諦めるには・・・

ふっきれるためには・・・

もう少し時間が必要かなぁ。

結局、母の問題ではなく自分の問題になってしまう

んですね。

 

「ボケますからよろしく』の信友(のぶとも)さんの、

努力しないと愛せない・・・と言った言葉が、私の心にも

ずっしり響きます。