パジャマを着て寝られない

 

パジャマを着て寝なさいって、夫に言われたことがあるけど・・・

着ないで寝るのが習慣になってしまったわたし。

介護者は

要介護者の動きによって、夜中に何度も起こされたり、追いかけ

たり、要介護者の排泄の失敗などで、夜中でもあちこちの拭き掃

除が始まったり、便や尿のついた服やシーツの下洗いが始まった

り、それがなかなか終わらなくて長引いたり・・・においをどう

しようか・・・と考えたり、終わったら辺りが明るくなっていた

り・・・

いつでも作業ができるようにするため、パジャマを着られない時

期が私にも長い間あった。

夜も作業してへとへとっていう時期があった。

だから、パジャマなんか着てたら、寒くてしょうがない。

介護をする人は、パジャマを着て寝られないんですよ。

 

いつでもスタンバイ・・・

もうすぐ10年目。

 

パジャマを着て寝られるのは、ある程度寝る時間を確保できる

人なんじゃないかな。パジャマを着て寝て、寝られない寝られ

ないって言ってる人は・・・自分では気づかないかもしれない

けど・・・。

夜も要介護者のためにスタンバイしている介護者から見れば、

ベッド(や寝床)で横になって休めるだけ、結構恵まれている

のではないでしょうか。

 

私は今、母が寝たきりになったおかげで、夜ぐっすり寝られる

ようになりました。隣の部屋で、ドタッとかコトッて音がして

も、夜中は行かない。

動くほうの腕が壁にぶつかったな・・・とか、少しだけ動く足

でベッドの柵を蹴飛ばしたな・・・と思うだけ。