会場は文京シビックホール
数日前に友人に誘ってもらった長尾先生の講演会に本日
参加してきました。東京都民ではないけど受付で門前
払いさせられませんでした。ほっ・・・よかった。
わたくし、午前8時過ぎに夫が運転の車に乗せてもらい
与野の歯医者さんへ行きます。夫は歯医者の駐車場で待
つ。少し長くなって40分くらい経ってからようやく「診
察おわりました。このあと会計」と夫にメ-ルを送信。
あれ、夫がこちらに向かってきます。車の中、寒いから
トイレ貸してくださいって歯医者に入ってきた。夫も歯
医者の常連客?だから私たちが夫婦なことを受付の人も
知っていて「はい、どうぞ」って。そのあと一緒に座っ
て会計を待った。今日は冷え冷えする日で、歯医者さん
でも治療中ひざが寒かった。「ひざ掛け、かけてもらえ
ませんか」と喉まで出ていたが・・・。
歯医者さんから大宮駅も与野駅も北与野(きたよの)駅
も、つまりどこの駅にも遠いので夫が与野本町(よのほ
んまち)駅まで車で送ってくれた。ありがと!
与野本町駅だと急行が停まる。
このあと、文京シビックのある後楽園に向かう予定。
だが、りんかい線は与野本町駅なんかビューンと通過し
てしまい、結局は各駅停車に乗っていくしかなかった。
上りも下りも5分程度遅れていると放送していたがその
程度でよかった。
駅で待ってる間、「寒い!寒いな~。タイツ履いてくれ
ばよかった。もうそういう時期なんだなぁ。膝が冷たい。
手が冷たい。温かい飲み物がほしいな~」「今買って飲
むとトイレが近くなりそうでイヤだしな~」とくだらな
いことを思っていた。
横に、手袋して毛糸の帽子かぶって暖かいジャンバー着
て、防寒対策バッチリの幼児がいて、その子を見ながら
「ママ、正解!」と心の中で拍手した。子どもが大事に
されていて良かった。
田舎者のわたし、久しぶりに都会に出た。朝から人が多
いな~。文京区も今日は寒いな~。すばらしい青空!

文京(ぶんきょう)シビック。
見えるのは丸の内線(地下鉄)・・・後楽園駅では地上に出る


後楽園と東京ドーム



真下から見上げる。
人が多いけど、それはそれで老若男女、仕事があって
雇用が多くて街が活気づくんだな~って思った。
ここの1階ロビーで待ち合わせ。
友人(イッチャン)はすぐに見つかった。
そのあと・・・
なんと! なんと!!
以前のコーラス仲間(子どもの高校時代のPTA母親
コーラス仲間=子どもは文京区の高校へ通っていた)
が向こうを通り過ぎようとしているところを友人(
イッチャン)が見つけた。(友人は以前、そのコーラ
スで長い間部長を務めていた)
すっごいタイムリー!
なんで?なんで?今日何かあるの?今日月曜日だよ。
あ、そうだ、練習日だね。次から次へと知ってる顔が
やってきた。今日はここ文京シビックの練習室でコー
ラスの練習があったそうな。
普段全然やりとりしないけど、メゾのNさんが抱きつい
てきた。与野の歯医者さんの近くに住むマチコさんもい
た。「この頃、お宅のそばの、JAや歯医者さんにはよく
行ってるわよ」・・・(私)
「じゃあ、今度うちに寄ってね~」
「おうちに辿りつけたらね~」・・・(私)
マチコさんの家は私には迷路のどまん中って感じなんだ。
コーラスの皆さんがイッチャンに会うのは、かなり久し
ぶりのようでみんな嬉しそうだった。
私は、「今日はここで平穏死についての講演会があるの。
イッチャンに誘ってもらったのよ」と言ったら、
「へいおんし ってなぁに?」という声が返ってきた。
へー、平穏死って知らない人がいるんだ。
以前、ご両親の介護が突然始まってしまい大変戸惑って、
泣きだしてしまったアヨさんもいた。「お父様は今、どう
ですか?」
「今は落ち着いて施設で暮らしています。ほんとにほんと
にいろんなことありました! 今やっと落ち着いています」
・・・とのこと。
よかったよかった。またいつかお話し聞かせてね。

上から見下ろします。
真下に後楽園と東京ドームが見えます。
講演会の前に、文京シビック25階のレストラン(椿山荘
ちんざんそう)でイッチャンとランチしました。
イッチャンと会うのは久しぶりではないのです。先月も
会いました。コーラスのあれは何会って言うのかな?
池袋のレストランで会いました。
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この土日、北軽井沢(きたかるいざわ)のキャンプ場へ
三男君の家族(お孫ちゃんも一緒)から誘われて行ってき
たお話を聞いた。
広い広いキャンプ場にたった10台くらししか車が停まって
いなかった。
今頃のキャンプ場は台所の水道からお湯が出るんだよ!
知ってた? トイレは綺麗だし、(無料の)お風呂もある。
昔とはずいぶん違うのよ。
夜の気温は1℃、たった1℃。私だけ下に敷くマットは分
厚くしてもらったけど寒くて寒くて・・・と報告してくれた。
イッチャンちのご両親の亡くなった時の様子も教えてもら
いました。平穏死に関心を持った理由がここにあります。
お母さまの時に救急車を呼んでしまって平穏死させてもら
えなかったから、それを教訓にお父様の時には失敗のない
ように、医療機関、施設に希望を丁寧に伝えた。誤嚥して
も訴えませんからお宅の施設で最期まで看取ってください
・・・などなど・・・。(その施設から入所OKをもらう
前に、残念ながらお父様は亡くなってしまった・・・とのこと)。
支援2から、病院に入院してあっというまの要介護度5。
今度こそ延命治療しないで、最期まで穏やかに・・・。
医師である息子、看護師であるお嫁さんも同じ思いで、
おばあちゃんの入院した病院で、病院スタッフと一生懸
命関わってくれて、もうその検査、その治療は必要あり
ません、しないでください・・・などこちらの希望を伝
えてくれた。
最期は病院のスタッフがいない中で、家族だけで暖かく
穏やかにお父様を看送ることができた。だから、子ども
たちも「いい最期だったね。自分たちもこういうふうに
死にたいな~」と言ってくれた・・・と。
そのお話が聞けただけでも、私は今日ここに来た甲斐が
あった・・・と思った。

ジェットコースターが真下・・・

講演の内容を少し・・・
平穏死とは、終末期以降、枯れて死ぬこと =自然死 ≒尊厳死
日本人の8割は、おぼれて死ぬ。 つまり、延命死。
人生は、脱水への旅・・・のようなもの。
でも、その終末期がどこだか分からない。
待てない。
「待つ」=「自然な脱水を待つ」ということは前向きのことなのだ。
どうすれば穏やかな最期を迎えることができるか。
断食すれば、苦しくなくて済むのだ。
長尾先生は、東京ではいつもの長尾先生ではなく、ちょっと
東京っぽくしていたのかな。
私は先生にお会いしたことはないけど、ブログで親しんでい
たので、今日はあれ?ちょっと違うな・・・と思う部分が多々
あった。
それとも、もともと話す時は淡々としている人なのかな。
私は、長尾先生はめちゃくちゃ明るい(少々賑やかな)人か
と勝手に想像していた。
でも、「認知症の薬は効きません!」 断言した。
あれは製薬会社と医者の・・・と言ったところから、やっと
先生らしくなってきたぞ、ウヒヒ・・・と心の中で拍手した。
認知症の薬を飲んでなんでもなかったら効いてないってこと。
薬を飲んで、怒りっぽくなったり、痩せてきたり、食事をし
なくなったら副作用が出ているってことで、薬をやめます。
なのに!薬が効かないと言って、もっと増やしましょうと言
うのが日本の医者。
抗認知症薬の増量規定があるが・・・あれは製薬会社のウン
ヌン・・・覚せい剤と一緒です。効きません!
海外ではあの薬は認知症には用いません・・・と言った。
そして
薬を6種類以上飲むのは、後期高齢者にとって極めて危険!
◆薬害認知症
◆ポリファーマシー(多くの薬を服用することにより副作用な
どの有害事象)
◆抗認知症薬により摂食障害
脳みそは「手」と「口」に関わる部分が大きい。
「介護」から「快互(かいご)」へ
良い環境と良いケア
真の平穏死をぶち壊すのはいつも、家族、特に遠くの長男。
歩かない人がボケる。
海外では自己決定は、「本人」
日本は違う
週刊朝日の むっく本?は一家に一冊
・・・これ、わたし、意味がわかりません。たった今、
「ムック本」調べました。夫に聞いたら夫も聞いたこ
とがあるけど意味は知らないって。
日本人の言葉の使い方の間違い・・・
「安楽死」と書くのは間違いで、「尊厳死」
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私は長尾先生のブログを見ているから、やっと先生らしさが
出てきたなと思った。だって、この会場には医療機関や製薬
会社の人や関係者だっているかもしれないのに・・・そう断
言したところが長尾先生らしい。
そして最後、〈質問のために)挙手した男性の希望に、別に
そわなくてもいいのに・・・へたなのに歌わなくていいのに
・・・カラオケ(替え歌)を歌い出した。
やっぱ・・・関西の血が濃いのかな。(笑)
先生が関西弁でしゃべっている方がいいな。お人柄がにじ
み出るもの。
長尾先生の著書の印税はすべて、福島の孤児のために寄付
していますっておっしゃった。そうこなくっちゃ!
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イッチャンの楽譜です。ドイツの楽譜。
毎週月曜日、このあと護国寺の某教会へ行って某合唱団
の練習がありますって。午後6時~9時まで。
イッチャンのような声楽出身で初見で歌える人がいる合
唱団、というか、そのくらい高いレベルの人しかついて
いかれないような合唱団なんだと思います。
毎年?紀尾井ホールで演奏会があり、また数年に1度、
ライプツィヒ?どこだか忘れましたが、ドイツの伝統ある
すばらしい教会の聖歌隊の一員としてこれを歌うのだそう
です。すごいすごーい!
そのために日々努力しているんですね。
同じ合唱団の練習にイッチャンは自転車で通っていて、
ご主人は電車で行くんですって。
イッチャンの方がすごい!
片道50分くらい(以上?)かかるのに・・・。
今日は昼間も寒かったけれど、風も出て、夜の寒さが
つらい季節になりました。どうぞ、お気をつけて。
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さて、わたくし
夕方、一日中ほったらかしにしていた母に「長いこと、
待たせて悪かったな~」とかなんとか言ってお詫びし、
バタバタバタとお世話しました。
それが終わって、車椅子に乗せたままの母を隣に置いて
「鶴塀の家族に乾杯」を見る。
テレビの前で寝転びながら・・・いつのまにかうたた寝。
その最中に、お散歩カメラマンさんから「お月さまが綺
麗です」のメールあり。あわててベランダに出て月を撮
影。よかった、知らせてくれなければ見逃すところだった。
今日もいい日でした。
ありがとうございました。
11月11日だから・・・「いい日」
社会的には「介護の日」なのだそうです。
この日だけ介護の日と名付けられてもね~。
介護やってる人はそんなのん気なことを言ってられないでしょ。
私たち、毎日介護やってるけどね。
この日だけ、「介護しなくていい日」「介護者が介護から離れ
て(強制的にでも離れて)気分転換する日」「他の人が代わり
に見てあげる日」っていうのだといいなぁ。