11/11 長尾和宏先生『平穏死という選択』

 

会場は文京シビックホール

数日前に友人に誘ってもらった長尾先生の講演会に本日

参加してきました。東京都民ではないけど受付で門前

払いさせられませんでした。ほっ・・・よかった。

 

わたくし、午前8時過ぎに夫が運転の車に乗せてもらい

与野の歯医者さんへ行きます。夫は歯医者の駐車場で待

つ。少し長くなって40分くらい経ってからようやく「診

察おわりました。このあと会計」と夫にメ-ルを送信。

あれ、夫がこちらに向かってきます。車の中、寒いから

トイレ貸してくださいって歯医者に入ってきた。夫も歯

医者の常連客?だから私たちが夫婦なことを受付の人も

知っていて「はい、どうぞ」って。そのあと一緒に座っ

て会計を待った。今日は冷え冷えする日で、歯医者さん

でも治療中ひざが寒かった。「ひざ掛け、かけてもらえ

ませんか」と喉まで出ていたが・・・。

 

歯医者さんから大宮駅も与野駅も北与野(きたよの)駅

も、つまりどこの駅にも遠いので夫が与野本町(よのほ

んまち)駅まで車で送ってくれた。ありがと!

与野本町駅だと急行が停まる。

このあと、文京シビックのある後楽園に向かう予定。

だが、りんかい線は与野本町駅なんかビューンと通過し

てしまい、結局は各駅停車に乗っていくしかなかった。

上りも下りも5分程度遅れていると放送していたがその

程度でよかった。

駅で待ってる間、「寒い!寒いな~。タイツ履いてくれ

ばよかった。もうそういう時期なんだなぁ。膝が冷たい。

手が冷たい。温かい飲み物がほしいな~」「今買って飲

むとトイレが近くなりそうでイヤだしな~」とくだらな

いことを思っていた。

横に、手袋して毛糸の帽子かぶって暖かいジャンバー着

て、防寒対策バッチリの幼児がいて、その子を見ながら

「ママ、正解!」と心の中で拍手した。子どもが大事に

されていて良かった。

 

田舎者のわたし、久しぶりに都会に出た。朝から人が多

いな~。文京区も今日は寒いな~。すばらしい青空!

文京(ぶんきょう)シビック。

見えるのは丸の内線(地下鉄)・・・後楽園駅では地上に出る

後楽園と東京ドーム

真下から見上げる。

人が多いけど、それはそれで老若男女、仕事があって

雇用が多くて街が活気づくんだな~って思った。

ここの1階ロビーで待ち合わせ。

友人(イッチャン)はすぐに見つかった。

 

そのあと・・・

なんと! なんと!!

以前のコーラス仲間(子どもの高校時代のPTA母親

コーラス仲間=子どもは文京区の高校へ通っていた)

が向こうを通り過ぎようとしているところを友人(

イッチャン)が見つけた。(友人は以前、そのコーラ

スで長い間部長を務めていた)

すっごいタイムリー!

なんで?なんで?今日何かあるの?今日月曜日だよ。

あ、そうだ、練習日だね。次から次へと知ってる顔が

やってきた。今日はここ文京シビックの練習室でコー

ラスの練習があったそうな。

 

普段全然やりとりしないけど、メゾのNさんが抱きつい

てきた。与野の歯医者さんの近くに住むマチコさんもい

た。「この頃、お宅のそばの、JAや歯医者さんにはよく

行ってるわよ」・・・(私)

「じゃあ、今度うちに寄ってね~」

「おうちに辿りつけたらね~」・・・(私)

マチコさんの家は私には迷路のどまん中って感じなんだ。

 

コーラスの皆さんがイッチャンに会うのは、かなり久し

ぶりのようでみんな嬉しそうだった。

 

私は、「今日はここで平穏死についての講演会があるの。

イッチャンに誘ってもらったのよ」と言ったら、

「へいおんし ってなぁに?」という声が返ってきた。

へー、平穏死って知らない人がいるんだ。

 

以前、ご両親の介護が突然始まってしまい大変戸惑って、

泣きだしてしまったアヨさんもいた。「お父様は今、どう

ですか?」

「今は落ち着いて施設で暮らしています。ほんとにほんと

にいろんなことありました! 今やっと落ち着いています」

・・・とのこと。

よかったよかった。またいつかお話し聞かせてね。

 

上から見下ろします。

真下に後楽園と東京ドームが見えます。

講演会の前に、文京シビック25階のレストラン(椿山荘

ちんざんそう)でイッチャンとランチしました。

イッチャンと会うのは久しぶりではないのです。先月も

会いました。コーラスのあれは何会って言うのかな?

池袋のレストランで会いました。

 

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この土日、北軽井沢(きたかるいざわ)のキャンプ場へ

三男君の家族(お孫ちゃんも一緒)から誘われて行ってき

たお話を聞いた。

広い広いキャンプ場にたった10台くらししか車が停まって

いなかった。

今頃のキャンプ場は台所の水道からお湯が出るんだよ!

知ってた? トイレは綺麗だし、(無料の)お風呂もある。

昔とはずいぶん違うのよ。

夜の気温は1℃、たった1℃。私だけ下に敷くマットは分

厚くしてもらったけど寒くて寒くて・・・と報告してくれた。

 

イッチャンちのご両親の亡くなった時の様子も教えてもら

いました。平穏死に関心を持った理由がここにあります。

お母さまの時に救急車を呼んでしまって平穏死させてもら

えなかったから、それを教訓にお父様の時には失敗のない

ように、医療機関、施設に希望を丁寧に伝えた。誤嚥して

も訴えませんからお宅の施設で最期まで看取ってください

・・・などなど・・・。(その施設から入所OKをもらう

前に、残念ながらお父様は亡くなってしまった・・・とのこと)。

 

支援2から、病院に入院してあっというまの要介護度5。

今度こそ延命治療しないで、最期まで穏やかに・・・。

医師である息子、看護師であるお嫁さんも同じ思いで、

おばあちゃんの入院した病院で、病院スタッフと一生懸

命関わってくれて、もうその検査、その治療は必要あり

ません、しないでください・・・などこちらの希望を伝

えてくれた。

最期は病院のスタッフがいない中で、家族だけで暖かく

穏やかにお父様を看送ることができた。だから、子ども

たちも「いい最期だったね。自分たちもこういうふうに

死にたいな~」と言ってくれた・・・と。

そのお話が聞けただけでも、私は今日ここに来た甲斐が

あった・・・と思った。

 

ジェットコースターが真下・・・

講演の内容を少し・・・

平穏死とは、終末期以降、枯れて死ぬこと =自然死 ≒尊厳死

日本人の8割は、おぼれて死ぬ。 つまり、延命死。

人生は、脱水への旅・・・のようなもの。

でも、その終末期がどこだか分からない。

待てない。

「待つ」=「自然な脱水を待つ」ということは前向きのことなのだ。

 

どうすれば穏やかな最期を迎えることができるか。

断食すれば、苦しくなくて済むのだ。

 

長尾先生は、東京ではいつもの長尾先生ではなく、ちょっと

東京っぽくしていたのかな。

私は先生にお会いしたことはないけど、ブログで親しんでい

たので、今日はあれ?ちょっと違うな・・・と思う部分が多々

あった。

それとも、もともと話す時は淡々としている人なのかな。

私は、長尾先生はめちゃくちゃ明るい(少々賑やかな)人か

と勝手に想像していた。

 

でも、「認知症の薬は効きません!」 断言した。

あれは製薬会社と医者の・・・と言ったところから、やっと

先生らしくなってきたぞ、ウヒヒ・・・と心の中で拍手した。

認知症の薬を飲んでなんでもなかったら効いてないってこと。

薬を飲んで、怒りっぽくなったり、痩せてきたり、食事をし

なくなったら副作用が出ているってことで、薬をやめます。

なのに!薬が効かないと言って、もっと増やしましょうと言

うのが日本の医者。

抗認知症薬の増量規定があるが・・・あれは製薬会社のウン

ヌン・・・覚せい剤と一緒です。効きません!

海外ではあの薬は認知症には用いません・・・と言った。

そして

薬を6種類以上飲むのは、後期高齢者にとって極めて危険!

 

◆薬害認知症

◆ポリファーマシー(多くの薬を服用することにより副作用な

どの有害事象)

◆抗認知症薬により摂食障害

 

脳みそは「手」と「口」に関わる部分が大きい。

「介護」から「快互(かいご)」へ

良い環境と良いケア

 

真の平穏死をぶち壊すのはいつも、家族、特に遠くの長男。

 

歩かない人がボケる。

 

海外では自己決定は、「本人」

日本は違う

 

週刊朝日の むっく本?は一家に一冊

・・・これ、わたし、意味がわかりません。たった今、

「ムック本」調べました。夫に聞いたら夫も聞いたこ

とがあるけど意味は知らないって。

 

日本人の言葉の使い方の間違い・・・

「安楽死」と書くのは間違いで、「尊厳死」

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私は長尾先生のブログを見ているから、やっと先生らしさが

出てきたなと思った。だって、この会場には医療機関や製薬

会社の人や関係者だっているかもしれないのに・・・そう断

言したところが長尾先生らしい。

 

そして最後、〈質問のために)挙手した男性の希望に、別に

そわなくてもいいのに・・・へたなのに歌わなくていいのに

・・・カラオケ(替え歌)を歌い出した。

やっぱ・・・関西の血が濃いのかな。(笑)

先生が関西弁でしゃべっている方がいいな。お人柄がにじ

み出るもの。

 

長尾先生の著書の印税はすべて、福島の孤児のために寄付

していますっておっしゃった。そうこなくっちゃ!

 

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イッチャンの楽譜です。ドイツの楽譜。

毎週月曜日、このあと護国寺の某教会へ行って某合唱団

の練習がありますって。午後6時~9時まで。

イッチャンのような声楽出身で初見で歌える人がいる合

唱団、というか、そのくらい高いレベルの人しかついて

いかれないような合唱団なんだと思います。

毎年?紀尾井ホールで演奏会があり、また数年に1度、

ライプツィヒ?どこだか忘れましたが、ドイツの伝統ある

すばらしい教会の聖歌隊の一員としてこれを歌うのだそう

です。すごいすごーい!

そのために日々努力しているんですね。

 

同じ合唱団の練習にイッチャンは自転車で通っていて、

ご主人は電車で行くんですって。

イッチャンの方がすごい!

片道50分くらい(以上?)かかるのに・・・。

今日は昼間も寒かったけれど、風も出て、夜の寒さが

つらい季節になりました。どうぞ、お気をつけて。

 

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さて、わたくし

夕方、一日中ほったらかしにしていた母に「長いこと、

待たせて悪かったな~」とかなんとか言ってお詫びし、

バタバタバタとお世話しました。

それが終わって、車椅子に乗せたままの母を隣に置いて

「鶴塀の家族に乾杯」を見る。

テレビの前で寝転びながら・・・いつのまにかうたた寝。

 

その最中に、お散歩カメラマンさんから「お月さまが綺

麗です」のメールあり。あわててベランダに出て月を撮

影。よかった、知らせてくれなければ見逃すところだった。

 

今日もいい日でした。

ありがとうございました。

11月11日だから・・・「いい日」

 

社会的には「介護の日」なのだそうです。

この日だけ介護の日と名付けられてもね~。

介護やってる人はそんなのん気なことを言ってられないでしょ。

私たち、毎日介護やってるけどね。

この日だけ、「介護しなくていい日」「介護者が介護から離れ

て(強制的にでも離れて)気分転換する日」「他の人が代わり

に見てあげる日」っていうのだといいなぁ。