11/15 病院で読んだ本

 

 

 

 

◆2018年11月某日

赤十字病院にて1年に1度の検査と受診日。

待っている間、

『医者が教える危険な医療~新医学不要論~』

(まんがで簡単にわかる!)を読んだ。

原作:内海 聡 漫画:高条 晃)

 

この本の表紙を医者に見せたらまずいな、気をつけ

よう、呼ばれたら本をすぐにバッグへ入れようって

思ったもんね。(笑)

 

 

◆本の帯には

「アメリカ人の死因、第1位は医療

薬、検診、抗がん剤、ワクチンなど医療の9割は全く不要

9割の医療が不要な理由と、1割の必要な医療、教えます」

「こんなにある!健康常識の落とし穴!」と書いてある。

 

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分かりやすくまんがにしてあるし、解説もある。

別にこの医師を崇拝しているわけでもなく、先日図書館

で借りた時はまんがではなく、普通の本だったので難し

すぎて、というか・・・右だか左だか、宗教だか・・・片寄り

過ぎているように思えて、途中まで読んで降参してしま

った。

 

内海先生のもう少し簡単な本はないかな?と、そごう

8階三省堂で何冊か立ち読みした。この漫画なら読み

やすいし、あちこちある解説も分かりやすかった。

 

この本、いいか悪いかは個々人の感じ方次第だから、

どうでもいいけど・・・

 

私的には、ああそうだな~と思う部分が大なり小なり

あった。

 

「健康を手に入れるために、食、デトックス、情報

収集が大事」

 

「デトックスとは毒素を体の外に出す。

・植物性の食品にデトックスを促すものが多数あるが、

これらを単体でとることは好ましくない。他の栄養

素とセットでとることが重要

・デトックスは、バランスのよい栄養をとっていて

行うのが大前提です。意識しすぎて、偏った食事を

続けると栄養失調に陥ることがある。」

 

「人類の歴史で、1日3食になってから病気が増え

ている

・十分な時間を空けずに次の食事をしている

(=つまり、胃腸を休めていない)

・過剰な栄養摂取」

 

「・知らぬ間に体が蝕(むしば)まれていく・・・

農薬基準に関しても日本は世界最悪です。

(途中省略)

農薬が多い野菜は栄養素が非常に少なくなってしま

うこともわかっています。野菜を食べていれば健康

になれるというのは間違いであり、農薬を使っていな

い良質の野菜でなければ健康効果は認められませ

ん。このような食品添加物や農薬に対する規制の甘

さ、国民の意識の低さが、日本人の有病率の多さの

要因のひとつではないかと私は考えています、」

 

この部分が自分の反省もこめて、そうかもな~と

思う。

特にこの部分=つまり、「胃腸を休めていない」に

大いなる反省を込めて、そうかもな~と頷く。

 

脱線・・・

寝たきりの母を見ててそう思う。

母が1日一食か二食なのにすこぶる元気!なのを見て

人間ってお腹を空かせたあとに、1日一食でも栄養の

ある食事を摂ると元気になる。

寝たきりの人は、三食摂る必要はない・・・と思う。

 

空腹になる時間があること。そのあとで・・・

おいしいもの食べて、十分睡眠とってる(=なぜなら

母は寝たきりだから、こちらが起こさないと寝かされ

たまま)、そして運動を私が手助けする。

寝たきりの母の足を順に持ちあげ、上げ下げする・・・。

母の両足を上に上げるのを手伝って、お腹の側、頭

の側にゆっくり持っていく。そうするとその度に・・・

ブ ブ ブブブブー!!

ガスがいっぱい出てくる。

なんとまあ! すさまじい音・・・

夫には「お義母さんの部屋のドア閉めてからやれー!」

と言われてしまう。

 

でもこれは、母の運動だか私の運動だか、ようわかり

ません。

(確実に私は翌日筋肉痛になってますから、苦笑)

脱線してスミマセン。

 

この本を読んで、1つだけしなくなったことは

刻んだ野菜=カット野菜を買わなくなったこと。

変色予防剤や殺菌消毒を施している・・・と。

 

ただ、外食してしまうと意味ないかな。

家で全部無農薬のものを揃えられないし・・・

砂糖だって塩だって・・・

まだストックがあるから、それが無くなってから

新しいものを買う時に品質の確かなものを買おう

と後手後手・・・。

なんか、自分でも抜けてる人間だな~って思う。

 

土づくりから始まる農業から始めないと・・・。

そう考えると・・・無理・・・

 

◆これを読んでから、自分の診察の番になった。

 

手術時にお世話になった医師がまだその病院にいら

して、私の主治医のようだ。前より2年経って貫禄

が少~しついたみたい。

医師に、「薬、どれか減らしたい・・・近所の医師

に言ったら赤十字の先生に決めてもらってと言われ

ました。減らせないでしょうか?歩くなりして高く

ならないように努めますから」とだめもとで聞いて

みた。

 

「2種類だけなんだから飲んでて」

「はい」

あはは、すぐにめげて・・・強く出られなかった。

 

 

◆先生に言われたことを、すぐに本のカバーに

記しておいた。

 

 

脈が速くても、規則的だったら問題なし。

病院へ行かなくてもよし・・・

こういうような内容です

自分が元気でないと介護できない

 

2年前の秋、介護者である私の心臓が音(ね)をあげた。

 

「介護なんかしている場合ではない!自分の方が先

に死んでしまうよ!」と医師に言われ、その日の夜、

ダメもとで、知人がやってるホームホスピスきりん

の家に母を預かってもらえないか打診した。

 

うちの母は寝たきりの介護度5のおばあさんだ。

普通のショートステイだとたぶん寝かされっぱなしに

される人だろう。寝たきりなのに、寝かされっぱなし

されると、あっというまに衰えて死んでいくだろう。

 

認知症だけど薬は1つも飲んでないし、静かだし文句

を言わない(あまり言えない)。

自分の歯が30本あるのでご飯を食べさせる時や、排泄

介助を全部する時はスタッフも大変だけど、それ以外

は(悪く言えば)ほったらかしにできるし、文句言わ

ない、最高に楽なお客さんだ。

 

でも、介護者の私としてはそうはいかない。

そのままほったらかしにされたら、体の衰え一直線で

ある。ダメ元でホームホスピスに連絡した。

そこでは(たとえ寝たきりの母でも)食べる時に必ず

ベッドから車いすに移乗してくれる。1日3食+おや

つの時間、つまり1日4回は車いすに移乗してくれる。

足は必ず地面につかせてくれる。利用者は多くても3

人だけだから、ヘルパーさんの目が届く。(ま、本人

が部屋に入って来ないで!と、スタッフの入室を拒否

する人でなければ・・・スタッフの目が届くはず)

 

そういうところでないと、私も安心して手術を受けた

り、入院したりできないし、私が退院してもすぐに母

に家に戻られても困る・・・。(自分の体が第一なので

退院後、たとえ親だろうが人の介護なんかやってられ

ない・・・)

 

母を数か月預かってくれることになった。感謝。

これで親のことを考えずに、自分の病気に向き合える。

母は母で、家にいるより優しく声を掛けられ、丁寧な

介護してもらったことだろう。(家だと私に叱られる

ことが多いからね)スタッフにちやほやされて、たく

さん話しかけてもらったことだろう。

 

手術、入院、退院後も母のことを思い出さなくて良か

ったのは、やっぱり預け先に信頼のおける人がいたか

らだろう。感謝。

 

介護者だって、介護より自分の体の方が大事だよ~。

介護者が元気でないと、介護なんかできないよ~。

 

降参、お手上げ、助けて、だれか助けて~!と声を

上げてよかった。

 

あれから2年。

毎年1回だけ検査と診察を受けに赤十字病院に行っ

ている。普段は近所のかかりつけ医に2か月に1度

行くことになっている。