長野県小布施(おぶせ)報告

◆9/17(祝)

今日だけ何も用事がない日。

家族は私の実家(空き家)の草刈へ、母はショー

トステイ。というわけで、家には誰もいない。

どこかに行こう!行かねば!自分だけの時間なん

て滅多にないから有効に使おう。さてどこへ行こ

うかな。

「そうだ、長野、行こう!」

JR東日本大人の休日倶楽部の会員なので、長野み

たいに遠い所だと乗車券が3割引きになる。

 

BS半分・青いを見終わって大宮駅へ向かう。

みどりの窓口で「長野まで新幹線の自由席で一枚

下さい」。その切符を持ってホームへ行くと北陸

新幹線「かがやき」しか来ない。あれれ、全席指

定との表示。

「すみません、自由席を買ったんですけど、今の

時間帯、指定に変えてもらわないとどれにも乗れ

そうにないデスね」

「あそこで、本日の指定席に変更してもらって下

さい」

係員のいる通路で改札をバックすることを認めて

くれた。「買ったら自動改札を通らず、またここ

を通って下さいね」

「はい」

持ってる新幹線特急券に360円追加した。

 

大宮駅の次が「長野」なんですね。速い!1時間

かからなかった。ホントは上田か佐久平(さくだ

いら)で降りたかったが・・・かがやきはいきなり次

の停車駅が「長野駅」だった。便利やわ~。(^_^.)

 

さて、↓ ここは長野電鉄の長野駅

シャインマスカットと巨峰を買っている人

ここは長野電鉄:長野駅の改札窓口

 

小布施までの切符を買ったけど、「須坂」行きの

電車が来ていたから、まずこれに乗って須坂駅で

次の電車を待ってればいいやと思ったけど、改札

の駅員さんが教えてくれた。

「あと30分待って信州中野行きの電車を待った

方がいいですよ」

「須坂駅のホームで待ってようかと思ったのです

が・・・」

「須坂駅のホームには何もないですよ。外にも

出られないし。出てしまうと切符が無効になっ

てしまうし。このまま長野駅で30分まで待った

方がいいですよ」

「そうですか?ではあちこち回ってくることに

しましょう」

駅員さんも老婆心というか親切なんでしょうね。

 

駅改札の前に新鮮野菜や果物がいっぱい。

人気があるらしく、いろいろな人が求めていた。

で・・・

私は、シャインマスカットを選んでいる人に聞

いてみた。「これ、どこでお金払うんですか?」

「駅の窓口で」

「へー! 窓口でですか?」

「そう。ここの野菜はね、規格外なだけで味は

全然変わらないの。美味しいのよ」

「そうですか」

 

男性も女性も、若い人もそうでない人も、地元

で採れた新鮮野菜や、今ちょうど旬である果物

やキノコを求めていた。

豊富で、量があって安いんだわ、ここ。

ミニJAのような旬のコーナー。地元の人や観

光客にも人気があることを知った。

 

買いたいけどこれを持って散策はできないや。

荷物になる。

でも、シャインマスカットだけは(規格外と

書いてあったが)大きいものが800円均一だっ

たので、大きい1房を選んで買ってきた。大事

に大事に持ち歩いた。(^_^.)

 

きっと味は変わらないだろう。大宮のお店では

シャインマスカットって高いんだよね。買った

あと1粒食べたけど・・・ほっぺたが落ちそう

なほど美味しかった。

 

30分に一本くらいしか電車が来ないから、駅員

さんもまさか野菜の販売員を兼務するとは最初

は思わなかったろうけど、暇な時間帯でも野菜

や果物を求めて窓口に並ぶ人がいるから、それ

はそれで仕事になって良かったのでしょうね。

 

信州中野行きに乗ると途中に「小布施(おぶせ)」

がある

 

小布施の町なかや家々のお庭や畑に、たわわに

実る栗がいっぱい。今まさに旬です!

 

これが栗の葉

どの家も庭木をりっぱに育て、管理しています。

小布施には豊かな家が多いんだなぁって思いま

した。

 

札幌ではオンコの実と言います。

本州の人は「イチイ」と言います。

小布施にはイチイの木がいっぱいありました。

庭木だけでなく垣根としても親しまれている

ことを知りました。

子どもの頃、札幌で学校帰りによく食べました。

こんな時期だったかどうかは忘れているけれど、

久々にオンコの実に会えて嬉しかったです。

 

 

この大きなカボチャには、「二千十八年交通安全」

って彫ってありました。

 

 

メタセコイヤ

 

ここ小布施は初めてではありません。

いつも人の多い時に来るからゆっくり回った経験

がありません。

駅の改札隣の観光案内所、ボランティアがいっぱい

いる所で地図をもらおうと思って寄りますと・・

しっかり捕まりました。

地元の有名な観光地を一生懸命紹介したい男性に

私は、「町なかの人が多いところの観光は今日は

したくありません。まず、小布施農場へ行きたい

です。人の少ない所でゆっくりしたい」

その方は面白い方で「小布施牧場の散策が終わっ

たら、松澤邸を通ってこっち側回りで町なかに戻

るとヨイでしょう」と言う。

「松澤邸ってなんですか?」

「あはは、僕んちです。小布施牧場の駐車場のすぐ

そばです」

「アハハ。松澤邸ね。お城でも建ってるんですか?」

「あはは」

 

三連休ですから小布施の町は車がすごく多い。

私が向かう所はメインストリートではないので歩

道がなくて怖いです。危ないので途中で地図には

載ってない抜け道を通ります。ちょっと迷路っぽ

いけど、その方が素敵な家や果樹園に出あえます。

どこも家の周りを綺麗にしています。発見。

どこも広いですね!

 

 

 

カラスよけ?鳥よけの かかし(みたいなもの)

 

たわわに実りすぎて、地べたにもリンゴがつい

ている。いっぱい落ちて朽ちているのもある。

上の7枚の画像、みな同じおうち、同じ敷地です。

広い!

 

◆地元の人の親切に触れました

 

案内所でもらった地図が、牧場へ向かう方には

(メイン道路ではなかったせいもあって)丁寧

に書かれていなかったのね。それにボランティ

アの男性の付け加えた道も地図に載ってなくて、

実際にどれだか分からなくて、返ってわかりづ

らかった。

 

なもので

迷ったのだが、なにせ人が歩いてない。聞きた

いが人が見えない。ちょっと大きい道に行こう、

人がいるかも。

小さい車が、こっちに向かい、必ず右折する。

あそこには何かあるかも?人がいるかも?

あ、人が見えた。良かった、声をかけた。

 

ここは、どこかの工場の裏側みたいだ。

栗が見えた。いっぱい!

 

 

道を聞いた。

「そこなら帰り道だからあとで車に乗せてあげます」

「いえ、いいんです。歩けますから」

 

途中で、工場の人が来て、教えてくれた女性と

工場の人が話を始めた。

栗の話ではなく、小学校の先生の話をしていた。

目の前の女性んちの小1年の男の子と、工場の男性

の子が同級生みたいだ。

 

工場の人とのお話が終わってから、再度聞いた。

「ここって何をする所ですか?」

「ここは、栗の和菓子を作っている工場で、栗の

買付をしてくれる所なので、みんな家で採れた栗を

持ってきているのです。うちも」

「あ、そうなんですか。ここは栗の工場なんですか。

じゃ、これはお宅の栗なんですね。大きくて立派な

栗ですね。・・・で、この男の子とあちらの工場の

人の子が同級生って訳ですね、よ~く分かりました」

 

 

あとから工場の屋根にでっかく「竹風堂工場」と

書いてあるのに気付いた。

(1)担当者不在の場合は、左奥のインターホンで

お呼び出しください

(2)休憩時間

10時~10時10分  15時~15時10分

(3)栗買付の受付は

午前9時から12時  午後1時から4時

(4)泥、葉、皮くず等を取り除いてください

虫食い、変色、乾燥等の、不良栗、割れ栗は

取り除いてください

と書いてある。

 

///////////////////////////////////////

 

信じられない話だけど、ご親切に車に乗せて下さ

った。

1年生の男の子が助手席、ママが運転手、そして

後部座席にママのママ(またはお姑さん)、そし

て3歳くらいの女の子を私が抱いて座らせていた

だいた。

途中で「今日警察多いですよね」という話はした。

小布施牧場の駐車場で「ご親切にありがとうござ

いました」と頭を下げて降りた。

 

ら、ら、ら、なんと!

私の真後ろに警察がいた。バイクを下りた警官が

私のすぐ後ろにいた。

私たち、なにかしたっけ?

 

警察は、やさしい声で、運転手に話しかけた。

「さっき見てたんですが、前の男の子はシート

ベルト、締めていませんでしたよね」

「今日はこっちに座らせていたもので・・・」

男の子はシートベルトを締めると、首に当たっ

てしまい、首を絞めるみたいで返って危なそう

だった。

 

「スミマセン、見ず知らずの私が乗ったもので、

あの男の子が前に行ってくれたのですが・・・」

(どうか、この人を捕まえないで、こんなに親切

にしてくれたご家族なのに)と思った。

 

今日は注意だけですので、今度からをつけてくだ

さいね・・・で済んだ。

良かった、私もホ~ッとした。

頭を深く下げて、お礼を言ってお別れした。

 

 

続いて、今年開業の小布施牧場、雑木林のジャー

ジー牛と、ジェラートの話をします。

まあ、小布施に来て、栗の銘菓の話もせず、葛飾

北斎の話もしない人は・・・珍しいでしょうが。

(以前行ったから今回はパス。介護から解放され

た貴重な一日なので、というか、家事も放棄して

せっかく来た小布施なのでマイペースでゆっくり

やりたい)

 

◆雑木林の中の子牛2頭

駐車場の横にジェラートを売っているステキなお店

があって、皆さんはアイスを食べていたが、私は牛

を見に来たので、牛の居場所をお店の男性に聞いた。

林の中にジャージー牛の子牛が2頭いますって。

 

 

 

この男性、荷物を持って、赤ちゃんを胸に抱っこ

しているのに一本綱を渡り始めた。

あぶないな~赤ちゃんがいるのに・・・と思って

見ていたら、すぐに落ちたので良かった。

 

足元に切り株

 

 

 

あちこちに椅子がある

何時間も座っていられそう。

 

いつまで行っても牛舎にたどり着かないので

すれ違った男性に聞いてみた。

「牛はあっちの囲いの中で見られるよ。

こっちではないよ。入口は向こうみたいだ」

「はい、ありがとうございました」

 

牛舎は(たぶん)一般の人には見えない所にあるの

かもしれない。それらしいものはなかった。

雑木林の囲いの中に、子牛が2頭いるってことなのか

もしれない。

 

「大きなキノコですね」

帽子にいっぱいのキノコ

これは食べられるキノコですか?

いや、まだ分からないんだよ。家に帰って図鑑で

調べてから食べますって。

あはは

 

土手の上に行ってみた。さっきの工場の看板が見えた。

 

ススキがきらきら光っていた

 

なんか遠くに見えてきた

カメラのズームで見えた可愛いお顔

 

本当はこんなに離れている。

かなりのズームで撮影してます

首が90°動くんですね

 

 

人間が歩く場所も、チップを敷いている

足にやさしい。

 

今年の夏は暑かったから、こういう雑木林は

牛にとっても、和みの木陰だったことでしょう

 

 

今度はお弁当を持ってきて、ここに座って食べましょ。

 

ミルグリーンと書いてます

 

 

駅案内所、松澤邸のことはすっかり忘れている。(笑)

 

地図に載ってないけど、四季の道と書いて

あった松川沿いの道を一人歩く。

誰にもすれ違わなかった。

 

目の前に長野電鉄の線路。

通行者は、線路の下を通る。

 

ここを左にくだり、右折して線路の下をくぐる

 

はい、線路下をくぐります

 

線路の真下から線路を見上げる

 

 

川沿い一直線の人の道(車は通れません)

 

松川橋を渡る

 

西、遠くに高速道路が見えます

ホントは新生病院 礼拝堂に行ってみたかった

のだけど、一万歩近く歩いていて日頃の運動が

響いた。遠回りせず町なかに向かおう。お腹も

すいてきた。

 

町なかに入ってきました

行列ができ、にぎわう和菓子屋さん

私は・・・栗の和菓子にあんまり興味がない。

 

栗の小径(こみち)を歩きたかったけど人が多

すぎたのか見つけられずに、違う道にきてしま

ったようだ。とにかく人が多かった!

それにこの地図、わかりづらかった。

普段は地図見て、よその土地の町なかを歩くの

が好きなんだけど・・・なんか省略の多いチラシ

だった。

 

人が多い所、苦手。

どんな所か知らないが町民ギャラリー、6次産業

センターにも行ってみたかったけど、どれも中心

部から離れていて、足と相談してやめた。

疲れた。なんかボーっと座れるところが日陰が

ほしいな~と思った。

この日は長野も蒸し暑かった。日差しも強烈で、

おりたたみ傘(ホントは雨用)をさして歩いた。

 

お客の少ないお蕎麦屋さんへ入った。

外のテーブルが1つ空いていたので、涼しい外

に座った。ちょっと風が強すぎたみたいでお店

の人が幟を片付けていた。(笑)

私も海苔が飛ばされないように、最初に食べた。

 

 

帰り、若者4人の後ろについていったら、近道

なのか、小学校の門を入っていった。

「いいの?」と思ったけど私も後ろに続いた。

 

そうしたら

やっぱり小学校の玄関の横、通路を通っている

ようで、都会なら入れないし、叱られるかも?

と思ったが、田舎はのんびりして平和だな~と

思った。

ここは木陰もあり、風もさわやかでいい。

たぶん、平日は警備員がいるだろうから入れない

のかもしれない。

 

小学校の運動場の真横に図書館

撮影しなかったけど、運動場の左は町役場。

 

ステキな図書館

 

広い運動場と校舎

駅に貼ってあったポスター

さっき、橋の下をくぐりぬけた時は電車が通ら

なかったけど、しばらくして振り向いたら、

この電車が通っていった。あっというまだった

から撮影しなかったけど、「のんびり号」って

いう電車なんだね。

 

ブラムリーという料理用のリンゴを小布施の名物に

したいらしく、一生懸命宣伝していた。

 

 

実際に使われているのは、右の線路だけ。

左は展示用。

 

 

左が展示用だと知ったのは、ホームで待っている時、

下の画像のように、向こうの線路の上を親子が歩い

たり、若者や、カップルが通ったりするので、あち

らの線路は人が歩けるんだな、ではあそこに置いて

ある電車は、中に入ることができるのかな・・・と思っ

たわけ。

 

知らなかった。私も行ってみたかった。

 

帰りの長野駅は混雑していた。指定席は無し。

長野駅発の各駅停車、あさま号に乗った。

長野から乗ったひとは皆座れたけれど、軽井沢

から乗車の皆さんは座る所なんか全然なくて、

ほとんどの人が立っていた。

 

 

帰りの新幹線で、上田城跡が見えたのだけど・・・

土台が・・・土台が・・・

もろいのでは?と思った。

大雨降ったら土砂崩れになりそう。

新幹線の線路にまで押し寄せてこないかしらん?

と。

 

土がむき出し・・・大丈夫かなぁ。

 

浅間山(あさまやま)雲に隠れてます

 

左は子持山、右は赤城山(あかぎやま)

中央の雲は、谷川連峰の方だと思います。

 

高崎駅で停車中に東口を撮影

左側=ヤマダ電機へつづく ペデストリアンデッキ

 

中央の高い山=日光男体山(なんたいさん)

 

今日は雨に合わなかった。熊谷も曇っていただけ

 

「まもなく大宮、大宮です。お降りの方はお支度

ください」の所で、地面がびっちょり濡れている

のに気づいた。(新幹線の中から)

あれれ、大宮方面、夕立ちが降ったかも。

 

駅の外に出たら、雨は上がっていたけれど、自転車

がびっしょり濡れていた。駐輪場のおじさんに聞い

てみた。「ザーッと降ったのですか?」

「ザーなんてもんじゃない、ものすごかったよ!」

と言って、サドルを拭くためのタオルを貸してく

ださった。

 

はい、本日は

17000歩くらい歩いた。しっかり筋肉痛。

 

◆本日のメイン

小布施(おぶせ)牧場は、今年3月にできた新しい

牧場だったんですね。

https://obusedairyfarm.co.jp/