療養病院に、急性期病院と同じようなことをしてもらいたいと
期待しない方が腹が立ちません。
自分で会いに行って、入院されているご家族に話しかけたり
手足をさすったり、動かしてあげる。
手足やお顔をキレイに拭いてあげたり、口の中を清潔にして
あげる、やり方が分からなければ看護師に聞く。
どんどん聞く。
そうしたら、この家族は関心が高いんだな・・・と緊張感を少し
持って患者さんのお世話をしてくれる(かもしれません)。
お金を出してるんだから、病院側がやればいいって思っていま
せんか。人手不足で時間に追われて大変みたいです。
やってくれないと腹が立つし、そのストレスも増えに増え、自分
自身の心体にも良い影響を与えませんので、自分でできそうな
お世話なら、どんどんやってあけましょう。手を繋いであげるだ
けでもいいんです。
ラジオを聞かせて日本語を忘れないようにしてあげる、たまに
流れてくる曲をもしかしたら心地よいものと思うかもしれない、
家族の話し声を聞くとか、家族や誰かの会話を聞くだけでも、
寝ている人には平和なひと時・・・心穏やかな時間なんだと思
います。
そばにいて手を握ってくれるだけでも、寝ている人には、心、
落ち着く時間なのかもしれません。幸せなんだと思います。
人間の赤ちゃんも、入院している患者さんも、高齢者も、何も
刺激がない中でずーっとほったらかされて過ごしたら、人間ら
しさなんか・・・無くなってしまいます。
適度な刺激、動かない患者さんには強制的にでもちょこっと
手足を動かしてあげる、マッサージをしてあげる・・・
そんなささやかな刺激が「廃用症候群」一直線の道に小さな
ストップをかけるのではないでしょうか。