介護7年生

5月2日(水)は、会場がお休みなので、だん・だんもお休みです。

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ケアラーズカフェだん・だんにいらっしゃるお客様のことは書けません

ので、スタッフブログには自分のことを書きますね。

4/18 三日月

 

◆わたくし、介護7年生です。

母は最初の3年間、薬(メマリーや抑肝散)を飲みましたが、医師

から、「薬は全体の治療の2割くらいしか効果がないと思ってくだ

さいね。あとは周りの環境や、接する人の対応次第です」・・・と言わ

れておりました。

 

3年くらい経ってから、恐る恐る医師に相談しました。

「認知症の薬をやめてもいいですか? 効果ないです。同じような

人いないですか」

「そういえば、やめた人がもう一人いたなぁ」

「では、やめます。薬はいりません」

「だけど、定期的に、半年くらい経ったらまた本人を連れてきてくだ

さいね」

「はい。わかりました。栄養のあるもの食べさせてデイサービスに

もどんどん行ってもらって、少しでも他人と接する時間をもってもら

います」

 

◆母、この4月から介護度5になりました。

介護度1~3の時の方が元気で体もお口もよく動くから、反抗して

反抗して大変だったな。

私のどこがボケてるの!ってわめくし、すぐに忘れるし、徘徊しま

くって(=勝手に外へ出ていって)探すのが大変だったから・・・

今はだいぶ楽になりました。

今、母が寝たきりになって静かになって、穏やかになって・・・

そりゃあ、移乗とか排泄の世話とか、身体介護、食事介助など、

すべて私がやらなければいけないから、毎回それなりに大変

なんだけど・・・

それでも、あちこち動き回って抵抗された頃の毎日を思えば・・・

今はずっと楽になったなぁって思う。

大事なもの、そうでないもの、何でも構わず持っていって隠した

り、動かしたり、位置を変えたり、食べてしまったり、でもすぐに

忘れてしまう、全然覚えてない、政治家みたいに「記憶にござい

ません」ってことになる。ホントにいろいろやってくれました。

 

今、家の中の物の位置が変わらないこと、そのままそこにある

ってことに、なんだかすご~くホッとしてます。

あの頃大変だったことがないと、こういう(あたりまえの)日常の

小さな感謝へ結びつかないんだろうなぁ、気づかないんだろう

なぁって思います。

 

今、ヘルパーさんや訪問看護師さん、いろいろな人がわが家に

やってきて介護者である私を助けてくれるので本当に感謝です。

ヘルパーさんや看護師さんから情報を得たり、ヒントを教わった

り、簡単な技術を教わったり・・・世間話をしたりして・・・

自分も孤立化しないように周りに助けられていることに感謝。

介護を少し楽にする方法や情報、いろんな手抜きの仕方も教わ

って、試行錯誤しながら、その時々でわが家にあった方法を探

せばいいかな、と思っています。

 

一日に何度もオムツ替えしてたけど10回分の尿取りパッドを敷

いて、さらにその上に4回分の尿取りパッドを敷いて、4回分の

方を捨てればいいってことも、先日教わった。

母はよく動くから背中の方もびしょ濡れになることもある。

そういう場合は・・・こうしてみたら?ということも教わった。

いろいろ教わり、今、試している最中デス。

 

他人が家に入るってことも、それなりにこちらの準備もあり少々

面倒かもしれないけど、(つまり、いらっしゃる前に家の中を片付

けておかなくちゃいけないけど)・・・

考えようによっては、だから家の中が(その部分だけでも)キレイ

になるってことでもありましょう。

それってイイことよね。(笑)