今の母は、私の名前は言えるけど、名字を言えない。
たまにフルネームが言える。
関係は、私のことをお母さんと言ったり、おばさん、いとこ、
兄弟、さまざま。
たまに親子、「私の娘」と言えたりする。
夫の名前(名字でなく名前だけ)や、私の孫(一人)の名前は
言えることが多い。
ただし、夫と母(本人)との関係はめちゃくちゃ。私の夫を自
分のだんなさま・・・と言ったりしている。そして私の孫のことを
私の子ども=私の一人娘だと思っている。
◆さて、最近の母のことば
「あの~ お昼は・・・まだですか?」 ・・・(母)
実はその時間、全然お昼の時間ではないのだけど・・・
私も言葉遊びをする。
「まだですよ」
「お昼はまだですか?」・・・また母が聞く
「まだですよ、おなかがすいてるんですか?」
「いえ、お昼なら向こうへ行かなくちゃいけないかな?と
思ったので」
「そうですか、おなかがすいてるんですか?」
「いえ」
「おなかがすいてるから、そう言うんですよね」
「いえ」
「おなかがすいてるなら、すいてると言ってくれたら用意し
ますよ」
「いえ、いいです」
「あ、そうですか。じゃあ、おなかがすいたらすいたって
言ってくださいね」
頷く母。
「お腹がすいてないようだから私は向こうへ行きますよ」(私)
また
「あの~ お昼はまだですか?」
「まだですけど、おなかがすいてるんですか?今おなかすい
てる?すいてない?」
「すいてないですけど、聞いてみただけで、もにょもにょ」
「すいてるんですか? すいてないんですか?」
「すいてない」
「じゃあ、今は用意しませんよ。お腹がすいたら用意します
ので教えてくださいね」
「はい」
「お母さん、おなかがすきましたか?まだすいてないですか?」
「すいてない」
「正直に言っていいですよ、お腹がすいてるなら用意しますよ」
「すいてない」
「そうですか、すいてないんですね。じゃあ私向こうへ行きますよ」
「はい」
朝からあげてないんだから、ホントはめちゃくちゃ空腹なのに・・・。
「あの~、お腹はすいてないんですけど・・・向こうへいかなけ
ればいけない時間ですか?ムニャムニャ・・・」(母)
「今お金を持ってないんですけどあっちに何かあるんですか」(母)
夕方までに何度かこういうやりとりがあって最初は「すいてない」
と言う。アハハ、損な人だなぁ。
こっちも母が「何かほしい」「何か食べたい」「おなかがすいた」
「食べたい」と言うまで知らんぷりする。
いつ言うだろうか??
「あの~できてたら向こうへ行かなくちゃと思うんですけど」
「え? なんのことですか?」・・・(私)
「もにょもにょもにょ」
「えー?なんて言ってるんですか」
「もにょもにょで、もにょもにょ」
「あはは、わかんねー。おなかが空いてるんですか?」
「いえ」
「食べ物のことではないのですか?」 (私)
「いえ」
「正直に言っていいですよ。お腹が空いてるんだったら持って
きますよ。お腹が空いてるんですか?空いてないんですか?」
「すいてません、でも、今あそこにあるんですか?」
「ありますよ。お腹空いてれば持ってきますけど空いてるんで
すか?」
「すいてないです」
「ああそうですか。すいてないんならあとにしましょうね」
「しかし ホントにへそまがりで損してませんか~?」
「お腹はすいてないです」
「はいはい、すいてないのですね」・・・(私)
何度かこういうことがあって最後にやっと「お腹がすいてる」
と言った。やっと言えた。
ホント、めんどくさい女だ。
母、このあとすごく食べ、しっかり食べて、快食快便。